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吟詠詩歌 俳諧歌例示
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新設:2012-01-15
更新:2017-11-01
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作者 吟題 吟じ出し
藤原兼輔朝臣 七月六日たなばたの心をよみける いつしかと またく心を はぎにあげて
小林 一茶 老木桜♪♪ 或る山寺にうつろ木の一なん有ける (中略) 浅ましの 老木桜や 翌が日に
小林 一茶 翌もあり 翌もあり あさてもありと 露の世の
小林 一茶 直なるも 直なるも 曲がるも同じ 世の中ぞ
小林 一茶 降りながら 降りながら 水と成行 淡雪の
小林 一茶 念佛坊 追風や 後ろめたくも 阿みだ笠
小林 一茶 老の身は 老の身は 寒さまけして 何一つ
  『俳諧歌撰』収載作品  
俳諧歌とは
  • 「俳諧歌」は、和歌の中の滑稽味を帯びたもので、『万葉集』巻十六の戯笑歌の系統をひき、『古今和歌集』巻第十九の「雑体」の中に58首が載っている。
  • 岩波文庫『古今和歌集』では、巻十九「雑躰」にて 歌番号1011~1068の58首を 「俳諧歌」としている。
  • 本Webサイト「按針亭」詩吟教材索引では、 2010年以降 「俳諧歌」を和歌の一部として「構成」欄に「俳諧歌」と表示してきた。これは、日本詩吟学院が2010年に 新しいジャンルとして「俳諧歌」を設けたことに伴うものであった。なお、2015年5月の詩吟教材索引第6次改訂に当たり、「俳諧歌」を新たな区分として新設し独立させた。
  • 日本詩吟学院では、「俳諧歌」の普及を図るため 上諏訪の「木村岳風記念館」にて 2010年以降 「俳諧歌」の研修会を精力的に開催すると共に 2013年以降毎年「全国俳諧歌吟詠大会」を上諏訪で開催している。
  • 小林晃著『一茶謎の俳諧歌』が 信毎書籍出版センターから 2006年8月に刊行され、一茶が詠んだという約450首の「俳諧歌」の中から100首ほどが選ばれ解説が付されている。なお、巻末に著者の俳諧歌72首が載っている。
  • 本ページ「俳諧歌の例示」には、日本詩吟学院の教本『吟詠教本 俳句・俳文・俳諧紀行文・俳諧歌・近代詩 篇』に収載されている「俳諧歌」の全てを載せた。
  • 本「詩歌の例示」で 「俳諧歌」を新たに設けたのは、「和歌」として扱うには、吟詠方法が一般的な和歌とは異って俳句に近いこと、日本詩吟学院の考え方に沿うことが好ましいと判断したこと によるもの。
以上、2015-5-10 改訂
『俳諧歌撰』~吟詠教材シリーズ1~
  • 日本詩吟学院は、小林一茶生誕250年に当たる2013年3月に、『俳諧歌撰』を 吟詠教材シリーズ1として刊行した。
  • 『万葉集』から3首、『古今和歌集』から7首、一茶の作品から45首、『一茶謎の俳諧歌』の著者で『俳諧歌撰』共著者の小林晃氏の作品から3首、合計58首の俳諧歌が『俳諧歌撰』に収録されている。
  • 『俳諧歌撰』収録作品は、姉妹サイト「詩吟教材索引」に 2015年5月5日第6次改訂時に収載したが、『俳諧歌撰』収録の全作品をリストにて紹介する専用ページを本サイト「吟詠詩歌例示」に「俳諧歌撰収載作品」として設けている。
以上、2015-5-5 改訂