俳諧歌例示
吟詠詩歌 俳諧歌例示
降りながら
新設:2012-01-15
更新:2017-11-01

()りながら
小林一茶
 降りながら
   水と成行(なりゆく) 淡雪の
  あわあわしさの
      世をたのむ哉
  あわあわしさの
      世をたのむ哉



           降りながら
                      一茶  
        降りながら
           水と成行 淡雪の
          あわあわしさの
              世をたのむ哉
          あわあわしさの
              世をたのむ哉
【通釈】
天から下るに従って水気を含み、すぐ消えてしまう淡雪ではないが、淡淡しい(軽率で頼りにならない)世の中を頼りとして過ごしていることだ。
【出所】
吟詠教本 俳句・俳文・俳諧紀行文・俳諧歌・近代詩 篇 93頁