俳句例示
吟詠詩歌 俳句例示
朝顔に
新設:2012-01-15
更新:2017-11-01

朝顔(あさがお)
加賀千代(ちよ)(じょ)
 朝顔に 朝顔に
   (つる)()とられて (まら)ひ水
   釣瓶とられて 貰ひ水

           朝顔に
                  千代女  
         朝顔に
              朝顔に
           釣瓶とられて
                 貰ひ水
           釣瓶とられて
                 貰ひ水

【通釈】
早朝、井戸水を汲もうと庭に出ると、朝顔の蔓が伸びて釣瓶の縄に巻きつき花を咲かせている。切るに忍びず、隣からもらい水をしたことだ。
【出所】
吟詠教本 俳句・俳文・俳諧紀行文・俳諧歌・近代詩 篇 32頁