和歌例示
吟詠詩歌 和歌例示
桜の花の散るをよめる
新設:2010-12-11
更新:2017-11-01



満開の桜が散り始めて


      桜の花の散るをよめる
                     紀友則
      ひさかたの
         光のどけき
            春の日に
        静心なく
              花の散るらむ

【通釈】
日の光ののどかな春の日に、どうして落ちついた心もなく、桜の花はあわただしく散って行くのであろうか。
【出所】
吟詠教本和歌篇(上巻)72頁