流され侍りける時 家の梅の花を見侍りて (東風吹かば)
新設:2010-12-04
更新:2017-11-01
流され侍りける時、家の梅の花を見侍りて
(東風吹かば)
菅原道真
東風吹かば 匂ひおこせよ
梅の花
主なしとて
春を忘るな

【通釈】
春になって東風が吹いたならば、その香を(これから流されて行く筑紫に)送っておくれ。梅の花よ、主人がいないからといって、春を忘れてくれるな。
【出所】
吟詠教本和歌篇(上巻)66頁
須磨の綱敷天満宮境内の歌碑「東風吹かば」
撮影:2014-05-17 「綱敷の像」写真を含め
道真公が太宰府へ左遷の途次 嵐で須磨の浦に
一時上陸の折 漁師が綱を渦巻きにして座って頂いた
その故事をモチーフした「綱敷の像」