漢詩例示
吟詠詩歌 漢詩例示
静夜思
新設:2010-07-07
更新:2017-11-01

(せい)()()
李 白
(しょう)(ぜん)(げっ)(こう)()

(うたご)うらくは()()(じょう)(しも)かと

(こうべ)()げて山月(さんげつ)(のぞ)

(こうべ)()れて()(きょう)(おも)



靜夜思 牀前看月光 疑是地上霜 擧頭望山月 低頭思故鄕
【通釈】
寝台の前に、月の光が明るく白くさしこんでいる。余りの明るさに霜ではないかと疑ったが、それは月の光なのであった。頭を挙げてみれば、山上に明月が皎皎と輝いている。異郷にあって、このような美しい月を見ると、とりわけ故郷を思う情にひかされて感慨に沈んでしまうのである。
【出所】
普及版吟詠教本 漢詩篇(一)119頁
榊原郁夫画/李白作「静夜思」
画:榊原郁夫