新設:2010-11-10
更新:2017-11-01
山 行
杜 牧
遠く寒山に上れば石径斜なり
白雲生ずる処人家有り
車を停めて坐ろに愛す楓林の晩
霜葉は二月の花よりも紅なり
【通釈】
はるばると晩秋のもの寂しい山を登って行くと、小石まじりの道は斜めにどこまでも続いている。白い雲がわきあがっているあたりに、人家が見える。車をとめて、そのままうっとりと>かえでの林の夕ぐれの美しさにみとれていたが、霜にうたれて色づいた葉は夕陽に照らされて、いちだんと赤く、二月に咲くももの花よりも、もっと赤く美しかった。
【出所】
普及版吟詠教本 漢詩篇(一)105頁
▶をクリックすると mp3ファイル(483KB)を読込ん後に 再生します
吟者:赤松岳杏