番号 | 収録作品 | (益社)日本詩吟学院 吟詠教本収載頁 (サイト内リンク) |
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01 | 始めに | |
02 | 日向の国むらたつ山のひと山に住む母恋し秋晴れの日や | |
03 | 幾山河越え去り行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく | 和歌篇下巻116頁 |
04 | 日向の国都井の岬の青潮に入りゆく端に独り湖見る | |
05 | 白鳥は哀しからずや空の青海の青にも染まずただよふ | 和歌篇下巻118頁 |
06 | けふもまたこころの鉦をうち鳴らしうち鳴らしつつあくがれて行く | 和歌篇下巻124頁 |
07 | 父の髪母の髪みな白み来ぬ子はまた遠く旅をおもへる | |
08 | ふるさとのお秀が墓に草枯れむ海にむかへる彼の岡の上に | |
09 | 白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ | 和歌篇下巻224頁 |
10 | ふるさとの尾鈴の山のかなしさよ秋もかすみのたなびき居り | |
11 | わが庭の竹の林の浅けれど降る雨見れば春は来にけり | |
12 | 石越ゆる水のまろみを眺めつつこころかなしも秋の渓間に | |
13 | それほどにうまきかと人のとひたらばなんと答へんこの酒の味 | |
14 | しみじみとけふ降るあめはきさらぎの春のはじめの雨にあらずや | |
15 | 聞きゐつつたのしくもあるか松風の今は夢ともうつつともきこゆ | |
16 | うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花 | |
17 | 人妻のはしきを見ればときめきておもひは走る留守居する妻へ | |
18 | 若竹の伸びゆくごとく子ども等よ真直ぐにのばせ身をたましひを | |
19 | 故郷に帰り来たりて先づ聞くはかの城山の時告ぐ鐘 | |
20 | 黒松の老木のうれぞ静かなる風吹けば吹き雨ふれば降り | |
21 | なつかしき城山の鐘鳴りいでぬをさなかりし日聞きしごとくに | |
22 | おとなりの寅をぢやんに物申す長く長く生きてお酒のみませうよ | |
23 | 長詩 枯野の旅 | 俳句~近代詩篇114頁 |
24 | わが小枝子思ひいづればふくみたる酒のにほひの寂しくもあるかな | |
25 | さびしさのとけてながれてさかづきの酒となるころふりいでし雪 | |
26 | かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆうぐれ | |
27 | 時をおき老樹の雫おつるごと靜けき酒は朝にこそあれ | |
28 | 山ねむる山のふもとに海ねむるかなしき春の国を旅ゆく | |
29 | 鶸繍眼児燕山雀啼きしきり桜はいまだ開かざるなり |